2021年1月30日土曜日

家づくりの仕事って何だろう

 私は建設会社の経営者です。家を建てることが仕事です。


時々、ふと考えることがあるのです。
「自分は、何のために家づくりの仕事をしているのだろうか」


答えはいつも同じです。
「家づくりを通して幸せな家族を多くつくること」

お客さまとの出会いがあり
「幸せな家族の暮らし」に向かって、
お客様と一緒に考え、悩み、設計図に仕上げ
それを現場にて建築し完成させる。
入居後は理想の暮らしができているか検証していく。
それが私たちの仕事ですが、


家づくりは、
一年以上かけて多くの人が携わりながらの大プロジェクトです。
流れ作業のように家づくりを進めるのではなく、
お客様と設計・コーディネーター・工務・大工・アフター・
協力業者・メーカーなどそれぞれの持ち場で
知恵を出しながら、お互い連携しながら、自分の家と同じように心を込めて
世界でたった一つのお客様だけの家をつくっていく。
お客様と吉田建設と終わりのない物語だと思うのです。


だから私は家づくりの仕事が好きです。
建設会社の経営者でなければ
もっと自由に家づくりができるなと思うことが時々あります。







2021年1月25日月曜日

創業70周年

 吉田建設の創業は、
私の父、吉田清信が大工見習をしながら定時制高校に通い、
高校卒業後、大工工事業として創業したのが始まりです。

1951年(昭和26年)終戦後の復興期に創業し、
今年2021年(令和3年)創業70周年を迎えます。

1964年(昭和39年)に吉田建設株式会社を設立し
高度成長期に総合建設業として成長し、
現在は住宅の新築リフォームを主事業とした建設会社となっています。


元々、大工職の集まりからの創業なので
「家は大工職人でつくるもんや!」
そのような職人気質の会社として成長してきました。

今、家は工業製品化されて、大工は外注方式が主流となり
大工の腕の見せどころは少なくなってきましたが
「吉田の家は吉田の手でつくる」
この創業の精神は、今でも社員大工制度として、
社員大工の魂として受け継がれています。


これからも吉田建設の大工の魂は、次の世代にまで
受け継いで欲しいと考えています。

かがわ経済レポートに
今年創業70周年を迎える会社として掲載されました。









2021年1月23日土曜日

ビジョン

 知り合いのある会社様から自社の「ビジョンマップ」を頂きました。

2015年現在地から2045年までの
ロードマップや30年後の見える景色、
四国~日本~世界で活躍する人材を育てる為に、
やるべき事業や人材像が描かれています。


たぶん、この会社で働く社員さんは
このビジョンマップを見ながらワクワク仕事をしているのでしょう。

経営者の仕事として、
会社のビジョンや向かう目的地、
何の為のこの事業やるのか
これらを明確にすることは重要な仕事の一つだと思うのです。

「えんとつ町のプペル」の映画を思い出します。
 けむりで覆われた町、町の住民はけむりの上に「星」がることを知らない。
   ルビッチは父から聞いたけむりの上に「星」があることを信じ、
 みんなに話し伝える(たとえ馬鹿にされても)
 最後にみんなで「星」を見る。「星=ビジョン」です。
 アニメからチャレンジする勇気をもらいます。


吉田建設では、まずは3年後、「2024年3月ビジョン」をつくります。
今私の頭の中で色々な妄想が浮かんでいて、3月までにそのビジョンを明確に
また社員と共有共感できる姿にしていきます。

3年後に「香川県一きらりと輝く工務店」を目指して



2021年1月19日火曜日

オンラインセミナー

 毎年数回、セミナー講演やトークセッションのパネラーの依頼をいただくのですが、
昨年からコロナの影響でオープンな開催はできないので、
オンライン上での講演やトークセッションとなっています。

パソコンの画面を見ながら話し続けること。
聴き手の顔触れや反応が見えないこと。
最初は抵抗や変な緊張がありましたが、最近は慣れてきました。



大勢の視聴者がいるのに、まるで雑談タイムのような進行もあり、
時間や場所の制約がないので、いい面もあります。

本当は早くコロナが終息して、実際の会場でやりたいですね。



2021年1月16日土曜日

建築士の使命

 「建築士の使命」って何でしょうか?

 私なら「建築主様に安心安全な建物を提供すること」だと答えます。

1月15日香川県内登録建築士による「応急危険度判定士訓練」が行われました。

応急危険度判定士とは、大地震が発生した時、
被害を受けた建物が安全かどうかを迅速に判断する業務で、

被災地に至急入り、安全かどうかの張り紙をしていく業務です。


毎年、阪神大震災が起きた日(1995年1月17日)に
緊急派遣要請が出たことを想定して連絡網が機能するかどうかの訓練をしています。


私の会社では、家を建築することを業務としていますが、
住む人の安全健康また財産を守る家を建築すること。
またその家、その町の建築物を維持すること。
これは「建築士としての社会的責任」だと感じています。

だからこそ、建築士の社会的地位がもっと上がることを願っています。

2021年1月10日日曜日

えんとつ町のプペル

 あまり映画を観る方でない私が最近感動した映画の話

「えんとつ町のプペル」制作総指揮 原作 脚本 西野亮廣


西野亮廣 誰?
漫才コンビ キングコングの西野亮廣です。

元芸人さんの作ったアニメーション映画だと勝手に高をくくってみていたのですが、
画質のクォリティー、ストーリーの込められたメッセージなど半端じゃなったですね。
アニメで体が身震いして涙がにじんできたのは初めてです。

それから「西野亮廣」という人間が気になり始めて
正月休みYouTubeで「西野亮廣」研究をしていました。

知れば知るほど彼の生き方や考えにのめりこんでしまします。
西野亮廣から学び共感することが三つあります。今後一つづつ書き込みます。

「夢に向かって挑戦すること」

漫才の世界の頂点を極めた当時、エンターテナーの世界での自分の限界を感じて
目指した「絵本作家」、その当時の夢は「ディズニーを超える」
こんなこと言ったら周囲からは絶対できない夢のような話など否定され続けました。

でも彼は自分の夢を信じてやり続けました。
絵本から映画製作に至るまでの資金やスタッフ集め・・・
映画で終わらずこれからもっと壮大な夢に挑戦する構想があります。
彼にとって命がけの夢への挑戦でしょう。

西野の感化された私が年初めの会社の全体会議の中で、
社長スピーチ60分の内、西野亮廣の話を30分も語ってしまいました。

グループ討議のテーマは「3年後の会社のビジョン(夢)」
3年後、こんな会社だったらいいなぁとか、こんな会社にしようと
フリートークで話し合いました。


3年後、山を登り詰めた時の景色がぼんやりと見えてきました。
社員と共に夢に向かって挑戦していく決意ができました。










2021年1月8日金曜日

住宅の中で物語や絵になる場所

 「住宅の中で中で物語になる、絵になる場所はどこですか?」と質問されたら
 どう答えますか?

 「リビング」や「外観」という答えが多いと思います。

 私なら「階段」と「窓」と答えます。
 正解はありませんから私の主観です。

 「階段」は上と下をつなぐ場所、人と人が出会う場所、
 映画や劇場のワンシーンのように演者がゆっくり降りてくる演出の場所、
 階段はドラマチックな場所だと思うのです。

 「窓」は外と中をつなぐ場所、中から外を見る場所、
 人が出入りする場所、光や風を取り入れる場所
 機能的な役目も当然あるのですが、
 
 窓辺に立つ人、窓辺に置かれた物の光と陰、
 窓から見える景色、外から見た窓越しの中、光と風が奏でるハーモニー、
   窓のある外観、

 窓って家の中で「絵になる場所」だと思うのです。 


 猪熊弦一郎美術館の企画展
 窓をめぐるアートと建築の旅「窓展」

 やはり、窓は家の中で一番絵になる場所なのですね。

 1月11日まで開催。
 窓をテーマにした絵画、写真、ドローイングなど
 興味のある方は是非、観てください。


 


 

 


2021年1月5日火曜日

無垢のカウンターテーブルにはせる想い

 年末、今建築中のお客様の
キッチンカウンター・ダイニングテーブル選びで山一木材さんを訪問

この家の中心はダイニングキッチンなのでテーブルの素材選びは最も重要




材種はマコレ4.8m×900×80 に最終決定

西アフリカ原産でアフリカンチェリーとも呼ばれています。

樹齢何年で、どの国で切り出されたのか、この木でサルが飛び回っていたのか、どのルートを経てここにたどり着いたのか、これだけでワクワクしてきます。

またこの木がテーブルとして加工され、主人が酒を傾け、家族がおいしい料理を一緒に作り楽しく食事をする姿、それを想像するともっとワクワクしてきます。

今はカウンターやテーブルも工業製品が主流となっていますが、無垢材にはロマンや物語があります。

改めて、そのような家づくりをこれからもしていきたいと思いました。