2017年10月11日水曜日

「つくる現場」を見せる

体育の日の祝日、妻と食事に行った時のこと。


瓦町にある「A Round Kichen」という創作料理のお店
https://aroundkitchen-plusta.jimdo.com/


お店のセンターに厨房を配置して、その周りに客席を配置するレイアウト。
この時点で、私の建築魂が噴き出すのである。


「なぜこの配置にしたのか?」
・・・本当はおいしい料理を楽しむはずなのに、
こんなことを考えてしまうのは職業病かな?




「この店のマスターのこだわり」と「私のめざす家づくりとの共通点」が見えてくるのです。



センターキッチンのお店は最近少なくはないのですが、
 「厨房は裏方」という考え方はもう古い?


お客様からみたセンターキッチンのここち良さ
  1.作っている厨房の中を見える食への安心感
  2.自分が注文した料理を作る過程を見ることができる
  3.他のお客様が注文した料理がおいしく見えて自分も欲しくなる
 一つのエンターテイメントです。


お店の方からみたセンターキッチンの意図
  1.お客様の顔が見える。・・・・「おいしいのかそうでないのか? 
    お客様の食事の進み方を見て次の料理を作るタイミングを計る」
  2.常に見られている緊張感・・・・「作り手の作業過程と厨房機器のきれいさ
   と食材の扱い方」
  3.お店の効率性・・・「お店全体が見渡せるのでお客様の様子を見れる。
   廻れる厨房機器のレイアウト」
  4.室内インテリアはいたってシンプル・・・・「無垢板の床材に白色の壁と天
   井)これがキッチンを目出させる仕掛けなのである。」





と勝手に想像、分析してしまう私。


でも、料理屋さんの基本はおいしい料理をお客様に提供すること。
お世辞ではないですが本当においしい!







味もすごくいいのですが、盛り付けにも一工夫
更に、食材へのこだわり・・オリーブ牛など地元香川の食材を多く使う。



久々の二重丸のお店でした。


私たちの家づくりとの共通点


 1.建築主様と設計者・施工者との顔の見える関係・・・・家庭的な雰囲気の
  商談スペース、着工式での顔合わせ、現場途中での大工さんとのコミュ
  ニケーション、お引渡し後の関係


 2.作るプロセスを大事にする・・・・構造見学会、工場見学、現場でのお施
  主様との打合せ、初回プランニングからアフターサービスまでの一貫性、
  自社大工による施工。


 3.家づくりを楽しむ・・・最終完成したものが全てではなく、作る過程を建築
  主様と共有する。上棟式などの式典など四つのイベントを重視する。


 4.基本は家の暮らし(料理の味)・・・・・見た目だけでなく住宅性能建材(食
  材)にこだわり、それを上手に組み合わせて快適な住宅を作るか(料理す
  るか)。作るものは違えどその作り手の想いとか職人魂は同じである。


 5.キッチンが家の中心・・・・・家族のコミュニケーションの場としてリビング
  だと思いがちなのですが、私はキッチンだと考えます。つまり家族で一
  緒に食事の準備をして、一緒に食べる毎日の繰り返しが一番の家族の
  コミュニケーションの場と思うのです。










  



0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。