2018年11月18日日曜日

香川県庁東館耐震改修工事 見学

香川県庁東館といれば
建築家丹下健三による設計で、
戦後のモダニズム建築の代表とされる建築である。
日本の建築史においても貴重な建物で、将来建築遺産となるであろう。

築60年を経過して老朽化と耐震性の不足により現在耐震改修が行われている。
先日、香川県建築士会主催の見学会に参加してきた。

建築技術者の一員として、
建物を使用しながらの基礎の免震工事をどのように施工するのかという興味だけでなく、
将来建築遺産となるであろう建築物の保存工事に立ち会いたかったという気持ちが一番にあった。

建物は使用しながら、建物の上部と外観は変えずに、基礎の下に支持用のコンクリートの厚い床を造り、その床と基礎の間に免震装置を組み込工事である。
これら全て地上の建物はそのままで、地下で行われている工事

施工も緻密に計画されていて納得できた。
それ以上にすごかったことは、
60年前にまだ鉄筋コンクリート造が珍しい時代の、
型枠工事の技や精度、コンクリートの高い品質など技術レベルの高さである。

歴史の一場面に立ち会えたそんな気持ちです。


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